Animus nec cum adest nec cum discedit, apparet.

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「アニムス・ネク・クム・アデスト・ネク・クム・ディスケーディト・アッパーレト」と読みます。
Animus はanimus,-ī m.(魂)の単数・主格です。
necは「~でない」を意味します。nec A nec Bで「AでなくBでもない」を表します。
cum は「~とき」を意味します。直説法の動詞(adest)を伴い「時間文」を導きます。
adest はassum,adesse(ここにいる)の直説法・現在、3人称単数です。
nec は「~でない」を意味し、nec A nec Bで「AでなくBでもない」を表します。
cum は「~とき」を意味します。直説法の動詞(discēdit)を伴い、「時間文」を導きます。
discēditはdiscēdō,-ere(退く)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
appāretはappāreō,-ēre(見える、現れる)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「魂はここにいるときも、(ここから)退くときも、見えない」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Sen.80)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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