Si fractus illabatur orbis, impavidum ferient ruinae.

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「シー・フラクトゥス・イッラーバートゥル・オルビス・インパウィドゥム・フェリエント・ルイーナエ」と読みます。
Sī は「もしも」を意味する接続詞です。
fractus はfrangō,-ere(粉砕する)の完了分詞、男性・単数・主格です。orbisにかかります。
illābātur は形式受動態動詞illābor,-bī(落ちてくる)の接続法・現在、3人称単数。
orbisは orbis,-is m.(球、天)の単数・主格です。
impavidum は第1・第2変化形容詞impavidus,-a,-um(恐れを知らない)の男性・単数・対格です。「恐れを知らぬ者を」を意味します。
ferient はferiō,-īre(打ちのめす)の直説法・能動態・未来、3人称複数です。
ruīnaeはruīna,-ae f.(破片)の複数・主格。主文の主語です。
「もし天が粉砕されて落ちてきたら、その破片が恐れを知らぬ者を打ちのめすだろう」と訳せます。
ホラーティウスの表現です(Hor.Carm.3.3.7-8)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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