Virtus est vitium fugere et sapientia prima stultitia caruisse.

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「ウィルトゥース・エスト・ウィティウム・フゲレ・エト・サピエンティア・プリーマ・ストゥルティティアー・カルイッセ」と読みます。
virtūs は「徳」を意味する第3変化名詞virtūs,-ūtis f.の単数・主格です。この文の主語です。
vitium は「悪徳」を意味する第2変化名詞vitium,-ī n.の単数・対格です。
fugere は「避ける」を意味する第3変化動詞fugiō,-ere の不定法・能動態・現在です。
sapientia は「知恵」を意味する第1変化名詞sapientia,-ae f.の単数・主格です。
prīma は「最初の」を意味する第1・第2変化形容詞prīmus,-a,-um の女性・単数・主格です。
stultitiā は「愚かさ」を意味する第1変化名詞stultitia,-ae f.の単数・奪格です。
caruisse は「持たない、欠いている」を意味する第2変化動詞careō,-ēre の不定法・能動態・完了です。持たないもの、欠乏しているものは、奪格で表されます。
「徳は悪徳をさけること。知恵のはじめは愚をもたぬこと」と訳せます。
ホラーティウス、『書簡詩』に見られる表現です。

追記
prīmaには「主要な」という意味もあります。その場合、「主要な知恵は愚をもたぬこと」と訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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