Nihil recte sine exemplo docetur aut discitur.

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「ニヒル・レクテー・シネ・エクセンプロー・ドケートゥル・アウト・ディスキトゥル」と読みます。
nihilは英語のnothingに相当する中性・単数・主格です。
recteは「正しく」を意味する副詞です。
sineは「~なしに」を意味する前置詞で奪格をとります。
exemploは「模範」を意味する第2変化中性名詞exemplumの単数・奪格です。
doceturは「教える」を意味する第2変化動詞doceoの直説法・受動態・現在、3人称単数です。
autは「または」を意味する接続詞です。
disciturは「学ぶ」を意味する第3変化動詞discoの直説法・受動態・現在、3人称単数です。
「いかなるものも模範なしに、正しく教えられることも学ばれることもない」と訳せます。
コルメッラの言葉です(De Re Rustica, 11.1.4)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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