「シー・ラテト・アルス・プローデスト」と読みます。
si は「もしも」を意味する接続詞です。条件文を導きます。
latet は「潜んでいる、隠れている」を意味する第二変化動詞 lateo の直説法現在三人称単数です。
ars は技術、技を意味します。第三変化名詞の単数主格です。
prodest は「役に立つ」を意味する不規則動詞 prosum の直説法現在三人称単数です。
prodest の主語は ars と考えられますが、前半の条件文の内容そのものを指しているとも解釈できます(つまり「技が隠れている状態」を指しているとも考えられます)。
「もし技が隠されているなら、それは役に立つ。」と訳せます。
オウィディウスの『恋の技術』に見られる表現です(Ov.A.A.2.313)。
恋愛指南―アルス・アマトリア (岩波文庫)
オウィディウス Ovidius
コメント