Si latet, ars prodest.

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「シー・ラテト・アルス・プローデスト」と読みます。
si は「もしも」を意味する接続詞です。条件文を導きます。
latet は「潜んでいる、隠れている」を意味する第二変化動詞 lateo の直説法現在三人称単数です。
ars は技術、技を意味します。第三変化名詞の単数主格です。
prodest は「役に立つ」を意味する不規則動詞 prosum の直説法現在三人称単数です。
prodest の主語は ars と考えられますが、前半の条件文の内容そのものを指しているとも解釈できます(つまり「技が隠れている状態」を指しているとも考えられます)。
「もし技が隠されているなら、それは役に立つ。」と訳せます。
オウィディウスの『恋の技術』に見られる表現です(Ov.A.A.2.313)。

恋愛指南―アルス・アマトリア (岩波文庫)
オウィディウス Ovidius
4003212037

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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