「オムニア・フェルト・アエタース・アニムム・クォクゥェ」と読みます。
omnia は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis の中性・複数・対格です。
fert は「運ぶ」を意味する不規則変化動詞 ferō の現在・3人称・単数です。
aetās は「時」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
animum は「心」を意味する第2変化名詞 animus,-ī m. の単数・対格です。
quoque は英語の also に相当し、「・・・もまた」という意味です。
「時はすべてを運び去る。心もまた。」と訳せます。
ウェルギリウスの『牧歌』にみられる表現です(Ecl.9.51)。
心というのは記憶のことですが、この表現だけで考えれば、「思い出」と意訳してもよさそうです。
牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 小川 正広
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