「アウデンテム・フォルスクゥェ・ウェヌスクゥェ・ユウァト」と読みます。
audentem は「敢えて~する」という意味の第2変化動詞 audeō,-ēre の現在分詞、男性・単数・対格です。この文では名詞として扱われ、iuvat の目的語になっています。意味は「大胆に振る舞う者を」となります。
Fors は「運」を意味する第3変化名詞 fors,fortis f.の単数・主格です。
-queは「そして」。Venusqueの-queとあわせ、「~も~も」を意味します(Aque Bqueは「AもBも)」。
Venus は第3変化名詞Venus,-neris f.(ウェヌス)の単数・主格です。愛の女神ウェヌスのことです。「愛、恋」の言い換えとして用いられることもあります。
juvat は「助ける」を意味する第1変化動詞 juvō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
この文では Fors が助けるケースと Venus が助けるケースのそれぞれを別の例とみなしているので、動詞は単数扱いになります。
「運も愛も大胆に振る舞う者の味方をする」という意味になります。
オウィディウスの『恋の技法』(Ars Amatoria)1.608 に見られる言葉です。
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