ラテン語格言

Tu vero enitere et sic habeto non esse te mortalem, sed corpus hoc.

「トゥー・ウェーロー・エーニーテレ・エト・シーク・ハベートー・ノーン・エッセ・テー・モルターレム・セド・コルプス・ホク」と読みます。
Tūは2人称単数の人称代名詞、主格。「おまえは」。
vērōは「たしかに」を意味する副詞。
ēnītereは形式受動態動詞 ēnītor,-ī(努める)の命令法・受動態・現在、2人称単数。
etは「そして」。2つの命令法の動詞ēnītereとhabētōをつなぎます。
sīcは「このように」を意味する副詞。
habētōは第2変化動詞habeō(みなす、心得る)の命令法・能動態・未来、2人称単数。 
nōnは「~でない」。nōn A sed Bの形で「AでなくむしろB」。Aにあたるのがtē、Bにあたるのがcorpus hoc。
esseは不規則動詞sum(である)の不定法・現在。
tēは2人称単数の人称代名詞tūの対格。不定法(esse)の意味上の主語。
mortālemは第3変化形容詞mortālis,-e(死すべき)の男性・単数・対格。esseの意味上の主語tēの補語。「おまえは(tē)死すべき(mortālem)ではないこと(nōn esse)」。
sedは「むしろ」。
corpusは第3変化名詞 corpus,-poris n.(身体、肉体)の単数・対格。
hocは指示形容詞hic,haec,hoc(これ、この)の中性・単数・対格。corpusにかかります。
逐語訳すると、「おまえは(Tū)たしかに(vērō)努力するように(ēnītere)。そして(et)次のように(sīc)心得よ(habētō)、おまえ(tē)でなく(nōn)むしろ(sed)この(hoc)身体が(corpus)死すべきもの(mortālem)であることを(esse)」となります。
これはキケローの『国家について』第6巻(=「スキーピオーの夢」)の終わりに出てくる表現で、大アーフリカーヌスによる(義理の)孫スキーピオーへの忠告です。

キケロー選集〈8〉哲学I―国家について 法律について
キケロー 岡 道男
4000922580

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