Veritatis simplex oratio est.

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「ウェーリターティス・シンプレクス・オーラーティオー・エスト」と読みます。
vēritātisは「真理」を意味する第3変化名詞 vēritās,-ātis f.の単数・属格です。ōrātiōにかかります。
simplexは「単純な」を意味する第3変化形容詞 simplex,-plicis の女性・単数・主格です。文の補語です。
ōrātiōは「言葉」を意味する第3変化名詞 ōrātiō,-ōnis f.の単数・主格です。文の主語です。
「真理の言葉は単純である」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Sen.Ep.49.12)

セネカ哲学全集〈5〉倫理書簡集 I
兼利 琢也

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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