語彙と文法
「ノーリー・トゥルバーレ・キルクロース・メオース」と読みます。
nōlīは不定法を伴い「<不定法>をするな」と2人称単数に対する禁止の命令を表します。
turbāreは「乱す」を意味する第1変化動詞 turbō,-āreの不定法・能動態・現在です。
circulōsは「円」を意味する第2変化名詞 circulus,-ī m.の複数・対格です。
meōsは「私の」を意味する1人称単数の所有形容詞 meus,-a,-umの男性・複数・対格で、circulōsにかかります。
「私の円を乱すな」と訳せます。
地面の上で幾何の問題を解いていたアルキメデースがローマ兵に放った言葉として知られます。
Nōlīを使った表現
Nōlīは不定法を伴い「~するなかれ」を意味します。有名な例文として、
Nōlī mē tangere.(ノーリー・メー・タンゲレ)があります。
誰にとっても自分の大切なものがあります。その取り組みを妨害されることへの「No!」の気持ちを表す言葉と受け止めることも可能です。