Noli turbare circulos meos!

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語彙と文法

「ノーリー・トゥルバーレ・キルクロース・メオース」と読みます。
nōlīは不定法を伴い「<不定法>をするな」と2人称単数に対する禁止の命令を表します。
turbāreは「乱す」を意味する第1変化動詞 turbō,-āreの不定法・能動態・現在です。
circulōsは「円」を意味する第2変化名詞 circulus,-ī m.の複数・対格です。
meōsは「私の」を意味する1人称単数の所有形容詞 meus,-a,-umの男性・複数・対格で、circulōsにかかります。
「私の円を乱すな」と訳せます。
地面の上で幾何の問題を解いていたアルキメデースがローマ兵に放った言葉として知られます。

Nōlīを使った表現

Nōlīは不定法を伴い「~するなかれ」を意味します。有名な例文として、

Nōlī mē tangere.(ノーリー・メー・タンゲレ)があります。

誰にとっても自分の大切なものがあります。その取り組みを妨害されることへの「No!」の気持ちを表す言葉と受け止めることも可能です。


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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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