Scire loqui decus est; decus est et scire tacere.

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「スキーレ・ロクゥィー・デクス・エスト・デクス・エスト・エト・スキーレ・タケーレ」と読みます。
scīreは「知る」を意味する第4変化動詞sciō,-īre の不定法・能動態・現在です。loquī を目的語に取ります。文の主語です。
loquī は「語る」を意味する形式受動態動詞loquor,-quī の不定法・現在です。
scīre loquīは、「語ることを(loquī)知ることは(Scīre)」と訳せます。
decusは「栄誉」を意味する第3変化名詞 decus,-coris n.の単数・主格です。文の補語です。
estは不規則動詞sum(~である)の直説法・現在、3人称単数です。
etは「~もまた」を意味する副詞です。
tacēreは「沈黙する」を意味する第2変化動詞 taceō,-ēre の不定法・能動態・現在です。後半の文のscīreの目的語です。
「語ることを知ることは名誉である。沈黙することを知ることもまた名誉である」と訳せます。
「雄弁は銀沈黙は金」と同じ趣旨の言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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