「フルストラー・ウィティウム・ウィーターウェリス・イッルド・シー・テー・アリオー・プラーウス・デートルセリス」と読みます。
frustraは「無駄に」を意味する副詞です。
vitiumは「欠点」を意味する第2変化名詞、単数・対格です。
vitaverisは「避ける」を意味する第1変化動詞vitoの直説法・能動態・未来完了、2人称単数です。
illudは「その」を意味する指示形容詞ille,illa,illudの中性・単数・対格です。vitiumにかかります。
siは「もし」を意味する接続詞です。
teは2人称の人称代名詞、単数・対格です。
alioは「別の」を意味する代名詞的形容詞alius,alia,aliudの中性・単数・奪格です。vitio(vitiumの単数・奪格)が省略されています。「別の欠点に」と訳します。
pravusは「ゆがんだ」を意味する第1・第2変化形容詞pravus,-a,-umの男性・単数・主格です。この文では副詞的に使われています。
detorserisは「向ける、そらす」を意味する第2変化動詞detorqueoの直説法・能動態・未来完了、2人称単数です。
「あなたは無駄にその欠点を避けることになるだろう、もしゆがんだまま自分を別の欠点に向けるならば」と訳せます。
ホラーティウスの『風刺詩』に見られる表現です(Hor.Sat.2.2.54-55)。
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