Corpora exercitationum defatigatione ingravescunt, animi autem exercendo levantur.

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「コルポラ・エクセルキターティオーヌム・デーファティーガーティオーネ・イングラウェスクント・アニミー・アウテム・エクセルケンドー・レウァントゥル」と読みます。
corpora は「肉体」を意味する第3変化名詞corpus,-poris n.の複数・主格です。
exercitātiōnum は「鍛錬」を意味する第3変化名詞exercitātiō,-ōnis f.の複数・属格です。
dēfatīgātiōne は「疲労」を意味する第3変化名詞dēfatīgātiō,-ōnis f.の単数・奪格です。
ingravescunt は「重くなる」を意味する第3変化動詞ingravescō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
animī は「精神」を意味する第2変化名詞animus,-ī m.の複数・主格です。
autemは「一方」を意味する接続詞です。
exercendō は「鍛える」を意味する第2変化動詞exerceō,-ēre の動名詞exercendum の奪格です。
levantur は「軽くする」を意味する第1変化動詞levō,-āre の直説法・受動態・現在、3人称複数です。
「肉体は鍛錬による疲労で重くなるが、精神は鍛えることで軽くなる」と訳せます。
キケローの『老年について』に見られる表現です(Cic.Sen.36)。

<余談>
読書百遍意自ずから通ずといいます。たとえば音読も黙読も何度も繰り返すほどにスムーズになりますが、ランニングはその逆です。校庭を10周走るとしんどいですが、テクストを10回音読すると、1回目より見違えるようにスムーズに読めます。黙読も同様です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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