「イン・アミーキティアー・ニヒル・フィクトゥム・エスト・ニヒル・シムラートゥム」と読みます。
amicitiaは「友情」を意味する第1変化名詞amicitiaの単数・奪格です。
nihilは英語のnothingに相当する意味を持つ中性の不変化名詞です。この文では単数・主格として使われています。
fictumは「偽りの」を意味する第1・第2変化形容詞fictus,-a,-umの中性・単数・主格です。
simulatumは「見せかけの」を意味する第1・第2変化形容詞simulatus,-a,-umの中性・単数・主格です。
「友情の中には偽りのもの、見せかけのものは何もない」と訳せます。
キケローの『友情について』に見られる表現です(Cic.Amic.26)。
友情について (岩波文庫)
キケロー Cicero