In amicitia nihil fictum est, nihil simulatum.

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「イン・アミーキティアー・ニヒル・フィクトゥム・エスト・ニヒル・シムラートゥム」と読みます。
amicitiaは「友情」を意味する第1変化名詞amicitiaの単数・奪格です。
nihilは英語のnothingに相当する意味を持つ中性の不変化名詞です。この文では単数・主格として使われています。
fictumは「偽りの」を意味する第1・第2変化形容詞fictus,-a,-umの中性・単数・主格です。
simulatumは「見せかけの」を意味する第1・第2変化形容詞simulatus,-a,-umの中性・単数・主格です。
「友情の中には偽りのもの、見せかけのものは何もない」と訳せます。
キケローの『友情について』に見られる表現です(Cic.Amic.26)。

友情について (岩波文庫)
キケロー Cicero
400336113X

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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