語彙と文法
「ルクルム・シネ・ダムノー・アルテリーウス・フィエリー・ノーン・ポテスト」と読みます。
lucrumは「利益」を意味する第2変化名詞lucrum,-ī n.の単数・主格です。
sineは「<奪格>なしに」を意味する前置詞です。
damnōは「損失」を意味する第2変化名詞damnum,-ī n. の単数・奪格です。
alterīusは「他の」を意味する代名詞的形容詞alter,-era,-erumの男性・単数・属格です。この文では名詞として扱われています。
fierīは「生じる、生まれる」を意味する不規則動詞fīō,fierī の不定法・受動態・現在です。「生まれること」と訳します。
potestは「<不定法>が可能である」を意味する不規則動詞possum,posse の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「他人の損失なしに利益は生まれ得ない」と訳せます。
プブリリウス・シュルスの言葉です。
Minor Latin Poets, Volume I: Publilius Syrus. Elegies on Maecenas. Grattius. Calpurnius Siculus. Laus Pisonis. Einsiedeln Eclogues. Aetna (Loeb Classical Library)
Aetna Calpurnius Siculus Publilius Syrus Laus Pisonis Grattius J. Wight Duff