roga bonam mentem, bonam valetudinem animi, deinde tunc corporis.

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rogā bonam mentem, bonam valētūdinem animī, deinde tunc corporis.
「ロガー・ボナム・メンテム・ボナム・ウァレートゥーディネム・デインデ・トゥンク・コルポリス」と読みます。
rogāはrogō,-āre(願う)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
bonamは第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の女性・単数・対格で、mentemにかかります。
mentemはmens,mentis f.(精神)の単数・対格です。
bonamは第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい)の女性・単数・対格で、valētūdinemにかかります。
valētūdinemはvalētūdō,-dinis f.(健康)の単数・対格です。
animīはanimus,-ī m.(魂)の単数・属格で、valētūdinemにかかります。
deindeは「続いて」を意味する副詞です。
tuncは「それから」を意味する副詞です。
corporisはcorpus,-poris n.(身体)の単数・属格で、valētūdinemにかかります。
「よい(bonam)精神を(mentem)、魂の(animī)よい(bonam)健康を(valētūdinem)、それから(tunc)続いて(deinde)身体の(corporis)よい健康を願え(rogā)」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』(10)に見られる表現です。

<補足>
ユウェナーリス(60-130)のŌrandum est ut sit mens sāna in corpore sānō.(健全な精神が健全な肉体にあるように祈られるべきである。)を想起させます。ユウェナーリスはセネカ(B.C.1―A.D.65)より後に生まれた風刺詩人です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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