「センペル・パウペル・エリス・シー・パウペル・エス・アエミリアーネ」と読みます。
semperは「いつも、ずっと」を意味する副詞です。
pauperは「貧しい」を意味する第3変化形容詞pauper,-eris の男性・単数・主格です。
erisは「~である」を意味する不規則動詞sum,esseの直説法・未来、2人称単数です。
sīは「もし~なら」を意味する接続詞です。
esはsum,esseの直説法・現在、2人称単数です。
Aemiliāneは「アエミリアーヌス」(人名)の単数・呼格です。
「アエミリアーヌスよ、もし今おまえが貧しいのなら、おまえはずっと貧しいままだろう」と訳せます。
続く箇所では、datur opēs nullīs nisi dīvitibus.と言われます。
「(今)富は(opēs)金持ち(dīvitibus)以外(nisi)誰にも(nullīs)与えられない(datur)のだから」。
ローマのエピグラム詩人マルティアーリスの言葉です(Mart.5.81.1)。
Epigrams, Volume I: Spectacles, Books 1-5 (Loeb Classical Library)
Martial D. R. Shackleton Bailey