Semper pauper eris si pauper es Aemiliane.

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「センペル・パウペル・エリス・シー・パウペル・エス・アエミリアーネ」と読みます。
semperは「いつも、ずっと」を意味する副詞です。
pauperは「貧しい」を意味する第3変化形容詞pauper,-eris の男性・単数・主格です。
erisは「~である」を意味する不規則動詞sumの直説法・能動態・未来、2人称単数です。
siは「もし~なら」を意味する接続詞です。
esはsumの直説法・能動態・現在、2人称単数です。
Aemilianeは「アエミリアーヌス」(人名)の単数・呼格です。
「アエミリアーヌスよ、もし今おまえが貧しいのなら、おまえはずっと貧しいままだろう」と訳せます。
続く箇所では、datur opes nullis nisi divitibus.と言われます。
「(今)富は(opes)金持ち(divitibus)以外(nisi)誰にも(nullis)与えられない(datur)のだから」。
ローマのエピグラム詩人マルティアーリスの言葉です(Mart.5.81.1)。

Epigrams, Volume I: Spectacles, Books 1-5 (Loeb Classical Library)
Martial D. R. Shackleton Bailey
0674995554

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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