Tempore cuncta mitiora.

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「テンポレ・クンクタ・ミーティオーラ」と読みます。
temporeは「時間」を意味する第3変化名詞 tempus,-poris n.の単数・奪格です。「時間によって」(手段の奪格)とも「時間の(流れの)中で」(時間の奪格)とも解釈できます。
cunctaは「すべての」を意味する第1・第2変化形容詞 cunctus,-a,-umの中性・複数・主格です。名詞的に扱われ、この文の主語になっています。
mītiōraは「熟した」を意味する第3変化形容詞 mītis,-eの比較級 mītior,-ius の中性・複数・主格です。
動詞 suntが省かれています。
「時間とともに(or 時間によって)すべてがより熟したものになる」と訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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