Non obiit, abiit.

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「ノーン・オビイト・アビイト」と読みます。
obiitは「死ぬ、亡びる、消滅する」を意味する不規則動詞 obeo(ob-+eo)の直説法・能動態・完了、3人称単数です。
abiitは「去る」を意味する不規則動詞 abeo(ab-+eo)の直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「彼は亡びたのではない、去ったのだ」と訳せます。
Abiit, non obiit.の語順もあります。意味は同じです。
墓碑銘に刻まれる言葉として知られます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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