Quidquid praecipies, esto brevis.

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ホラーティウス

語彙と文法

「クゥィドクゥィド・プラエキピエース・エストー・ブレウィス」と読みます。
quidquidは不定関係代名詞quisquis(m.f.), quidquid(n.)の中性・単数・対格です。「~するところのものはなんであれ」という意味です。
praecipiēsは「教える」を意味する第3変化動詞 praecipiō,-ere の直説法・能動態・未来、2人称単数です。
estō は不規則動詞 sum,esse の命令法・未来、2人称単数です。
brevisは第3変化形容詞 brevis,-e(短い)の男性・単数・主格です。
「あなたが教えるものはなんであれ、(あなたは)短くあれ」と訳せます。
ホラーティウスの『詩論』に見られる表現です(Hor.A.P.335)。

詩学 (岩波文庫)
アリストテレース ホラーティウス 松本 仁助
4003360494

追記

ホラーティウスは同じ詩の中で、「私は短くあるように努めるが、(意味が)曖昧になる」という指摘も行っています。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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