Distrahit animum librorum multitudo.

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「ディストラヒト・アニムム・リブロールム・ムルティトゥードー」と読みます。
distrahitは「分散させる」を意味する第3変化動詞distrahō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
animumは「心、精神」を意味する第2変化男性名詞animus,-ī m.の単数・対格です。
librōrumは「本」を意味する第2変化男性名詞liber,-brī m. の複数・属格です。
multitūdōは「多量」を意味する第3変化女性名詞multitūdō,-dinis f.の単数・主格です。
「大量の書物は心を分散させる」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる言葉です(Ep.2.3)。
なお、原文は Distringit librōrum multitūdō.(大量の書物は集中力をバラバラにする)となっています。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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