語彙と文法
「キネリー・グローリア・セーラ・ウェニト」と読みます。
cinerī は「灰、遺灰」を意味する第3変化名詞 cinis,-eris c. の単数・与格です。
glōriaは「栄光」を意味する第1変化名詞glōria,-ae f.の単数・主格です。
sēraは「遅い」を意味する第1・第2変化形容詞sērus,-a,-um の 女性・単数・主格です。glōria にかかります。この文では副詞的に使われています(「形容詞の副詞的用法」)。「遅い状態で」、「遅く」。
venitは「来る、訪れる」を意味する第4変化動詞veniō,-īre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「栄光は(glōria)遅い状態で(sēra)遺灰に(Cinerī)来る(venit)」、すなわち「栄光は遺灰に遅れて訪れる」と訳せます。
ローマの詩人マルティアーリスの言葉です(1.25.8)。
生きている時でなく、死んでから評価されることを言い表す表現です。