maria undique et undique caelum

  • URLをコピーしました!
maria undique et undique caelum

「マリア・ウンディクゥェ・エト・ウンディクゥェ・カエルム」と読みます。
mariaは「海」を意味する第3変化名詞 mare,maris n.の複数・主格です。動詞suntが省かれています。
undiqueは「至る所に」を意味する副詞です。
caelumは「天、空」を意味する第2変化名詞caelum,-ī n.の単数・主格です。動詞estが省かれています。
「至る所に海、至る所に空(がある)」と訳せます。
「あたり一面空と海」という意味です。
原文に照らすと、シチリア近くの海と空を指しています。
ウェルギリウスの表現です(Aen.5.9)。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

目次