Unus pro omnibus, omnes pro uno.

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「ウーヌス・プロー・オムニブス、オムネース・プロー・ウーノー」と読みます。
ūnus は「一人の、一つの」を意味する代名詞的形容詞ūnus,-a,-um 男性・単数・主格です。この文では名詞的に用いられ、「一人は」を意味します。
prō は「<奪格>のために」を意味する前置詞です。
omnibus は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の男性・複数・奪格です。この文では名詞的に使われ、「すべての人々」を意味します。
omnēs はomnis,-e の複数・主格です。同じく名詞的に用いられ、「すべての人々は」を意味します。
prō ūnō の ūnō は ūnus,-a,-um(一人の、一つの)の男性・単数・奪格です。
以上をまとめると、「一人はすべての人のために、すべての人は一人のために」と訳せます。
スイスの標語です。
この言葉を巡る河島思朗氏のエッセイ「スイスの標語:一人はすべてのために」をご紹介します。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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