Cynthia prima fuit, Cynthia finis erit.

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「キュンティア・プリーマ・フイト・キュンティア・フィーニス・エリト」と読みます。
Cynthia はCynthia,-ae f.(キュンティア)の単数・主格です。詩人プロペルティウスが愛した女性の名前です(ただし本名ではありません)。前半と後半の主語となります。
prīma は「最初の」を意味する第1・第2変化形容詞prīmus,-a,-umの女性・単数・主格です。
fuit は、不規則動詞 sum,esse(である)の直説法・完了、3人称単数です。
fīnis は「終わり」を意味する第3変化名詞fīnis,-is m.の単数・主格です。文の補語です。
erit は 不規則動詞sum,esse(である)の直説法・未来、3人称単数です。
「キュンティアが最初(の女)であった。キュンティアが最後(の女)になるだろう」という意味です。
プロペルティウス、『詩集』に見られる表現です(1.12.20)。

Elegies (Loeb Classical Library)
Propertius
Harvard University Press
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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