西洋古典

多くを求めること:ホラーティウス

Non qui parum habet, sed qui plus cupit pauper est. 僅かしか持たぬ者でなく、多くを望む者が貧しい。

これはセネカの言葉です(ep.2,6)。

ラテン語には、金銭の執着を戒める警句がじつに多いです。短いところでは、ホラーティウスの「貪欲な者は常に欠乏する」(Semper avarus eget.)が有名です(『書簡詩』1,2,56)。

ホラーティウスはパトロンのマエケーナスに宛てて次の言葉を残しています。

multa petentibus
desunt multa; bene est cui deus obtulit
parca quod satis est manu.
多くを求める者には
多くのものが足りませぬ。神が控えめな手をもって
授けたもうたものにて足れりとする者こそ豊かなのでございます。(柳沼訳)

multa petentibus desunt multa (多くを求める者には多くのものが足りない)は、これだけで立派に格言として通用します。

関連図書:

Horace: Satires, Epistles and Ars Poetica (Loeb Classical Library No. 194) (English and Latin Edition)
Horace H. Rushton Fairclough
0674992148

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