「アモル・ムーシカム・ドケト・ムーシカ・ドケト・アモーレム」と読みます。
amorは第3変化名詞amor,-ōris m.(愛)の単数・主格。前半の文の主語です。
mūsicamは第1変化名詞mūsica,-ae f.(音楽)の単数・対格。docetの目的語です。
docetは第2変化動詞doceō,-ēre(教える)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。後半の文の動詞も同様です。
mūsicaはmūsica,-ae f.(音楽)の単数・主格。後半の文の主語です。
amōremはamor,-ōris m.(愛)の単数・対格です。
「愛は音楽を教え、音楽は愛を教える」という意味です。

動詞を無視するとAmor musicam / musica amoremとなり、A B B’ A’ になることでキアスムスの構文になります。後半の語順をamorem docetとせずamoremで終えることによって、amoremに強調が置かれます(musicaが教えるものは何だ?答えはamoremだ、という具合に)。





コメント
コメント一覧 (2件)
ラテン語の格言で文法が学べて楽しいです。ありがとうございます。
高橋様
コメントをお寄せくださり、ありがとうございます。
ラテン語の格言を通じて文法に親しんでいただけているとのこと、大変うれしく思います。
これからも、学びの助けとなる内容を少しずつ追加してまいりますので、どうぞ引き続きお楽しみください。