オウィディウス– tag –
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ラテン語格言
Militiae species amor est.
「ミーリティアエ・スペキエース・アモル・エスト」と読みます。 militiae は「戦争」を意味する第一変化名詞 militia の単数属格です。species にかかります。 species は「姿」を意味する第五変化名詞、単数主格です。 「恋は戦争の姿をしている」と訳せ... -
ラテン語格言
Nominibus mollire licet mala.
「ノーミニブス・モッリーレ・リケト・マラ」と読みます。 nōminibus は「名前、名称」を意味する第3変化中性名詞 nōmen,-minis n. の複数・奪格です。 mollīre は「やわらげる」を意味する第4変化動詞 molliō,-īre の不定法・能動態・現在です。 licet は... -
ラテン語入門のエッセイ
Tacens vocem verbaque vultus habet. 沈黙した顔は声と言葉を持つ
オウィディウスの詩句です。無言の表情は雄弁だという逆説です。なぜ無言なのでしょうか。悲しいのか、怒っているのか、それとも感動しているのか。この一文だけでは何もわかりません。いろいろ解釈できる余地が残っています。 これは『恋の技法』の中に見... -
ラテン語格言
Passibus ambiguis Fortuna volubilis errat.
語彙と文法 「パッシブス・アンビグイース・フォルトゥーナ・ウォルービリス・エッラト」と読みます。passibus は「足取り」を意味する第4変化名詞 passus,-ūs m. の複数・奪格です。ambiguis は「不確かな、あやふやな」を意味する第1・第2変化形容詞 amb... -
ラテン語格言
Nitimur in vetitum semper cupimusque negata.
「ニーティムル・イン・ウェティトゥム・センペル・クピムスクゥェ・ネガータ」と読みます。 nītimur は「得ようとつとめる」を意味する形式受動態動詞 nītor の直説法・現在、1人称複数です。形は受動ですが意味は能動になります。in と対格を伴い、獲得... -
ラテン語格言
Ingenium mala saepe movent.
「インゲニウム・マラ・サエペ・モウェント」と読みます。 ingenium は「才能」を意味する第2変化名詞 ingenium,-ī n.の単数・対格です。moventの目的語です。 mala は「不幸」を意味する第2変化中性名詞 malum,-ī n. の複数・主格です。 saepe は「しばし... -
ラテン語格言
Ipsa quidem pretium virtus sibi.
「イプサ・クィデム・プレティウム・ウィルトゥース・シビ」と読みます。ipsa はvirtūs にかかる強意形容詞ipse,-a,-umの女性・単数・主格です。quidem は「まったく、たしかに」を意味する副詞です。pretium は「ほうび、報酬」を意味する第2変化名詞pret... -
ラテン語格言
Nihil est annis velocius.
「ニヒル・エスト・アッニース・ウェーローキウス」と読みます。 nihil は英語の nothing にあたる名詞です。中性・単数・主格として、この文の主語になります。 annis は「年」を意味する第二変化男性名詞 annus の複数奪格です。この奪格は比較の奪格と... -
西洋古典
穏やかな言葉は怒りを打ち砕く(柔よく剛を制する)
Sermo mollis frangit iram. 穏やかな言葉は怒りを打ち砕く。 sermo は「言葉、発話」を意味する名詞で、英語の sermon の語源です。英語では「教会の説教」という意味で使われます。sermo を使った格言に、Sermo imago animis est. (言葉は心の似姿)が...