ウェルギリウス– tag –
-
ラテン語格言
Flectere si nequeo superos, Acheronta movebo.
「フレクテレ・シー・ネクゥェオー・スペロース・アケロンタ・モウェーボー」と読みます。 flectere は「変える」を意味する第3変化動詞 flectō,-ere の不定法・能動態・現在です。 nequeō は「<不定法>をすることができない」を意味する不完全動詞、直... -
西洋古典
カルタゴ人の都づくり:ウェルギリウス『アエネーイス』
Aen.1.423-436 建設中のカルタゴを眺める主人公。その目に映った都の様子は以下のように描かれています。 Instant ardentes Tyrii pars ducere muros, molirique arcem et manibus subvolvere saxa, pars optare locum tecto et concludere sulco. 425 [Iu... -
西洋古典
神々はわれを見守り給う:ホラーティウス
Di me tuentur. 神々はわれを見守り給う ホラーティウスの言葉です(carm. 1.17,13)。動詞の tuentur は「見る、保護する」という意味を持ちます。詩の文脈を抜きにすれば「神々はわたしを見つめている」と訳せます。主語が複数になっているのは、ローマ... -
訳と解説
ユーノーの神殿の絵:ウェルギリウス『アエネーイス』
『アエネーイス』第一巻の「ユーノーの神殿の絵」 Namque sub ingenti lustrat dum singula templo, 453 というのも大きな神殿の下に描かれた絵の細部を眺め、 reginam opperiens, dum, quae fortuna sit urbi, 女王を待つ間、この都市にどれほどの繁栄が... -
ラテン語格言
Sunt lacrimae rerum et mentem mortalia tangunt.
「スント・ラクリマエ・レールム・エト・メンテム・モルターリア・タングント」と読みます。 sunt は「~がある」を意味する不規則動詞 sum,esse の直説法・現在、3人称複数です。 主語は lacrimae です。「涙」を意味する第1変化名詞 lacrima,-ae f. の複... -
ラテン語格言
Sic itur ad astra.
語彙と文法 「シーク・イートゥル・アド・アストラ」と読みます。sic は「このようにして」という意味を持つ副詞です。itur は「行く」を意味する不規則変化動詞 eo の直説法・受動態・現在、3人称単数です。自動詞の受動態は非人称表現で用いられます。こ... -
ラテン語格言
Quo moriture ruis?
語彙と文法 「クゥォー・モリトゥーレ・ルイス」と読みます。quō は「どこへ」を意味する疑問詞です。moritūre は「死ぬ」を意味する形式所態動詞 morior,-rī の未来分詞、男性・単数・呼格で、「死にゆく者よ」と訳せます。ruis は「突進する、急ぐ」を意... -
ラテン語格言
Quis fallere possit amantem?
「クゥィス・ファッレレ・ポッシト・アマンテム」と読みます。 quisは疑問代名詞 quis,quidの男性・単数・主格です。英語のwhoに相当します。この文の主語です。 fallere は動詞 fallo,-ere(欺く)の不定法・能動態・現在です。amantemを目的語に取ります... -
ラテン語格言
Quidquid id est, timeo Danaos et dona ferentis.
「クゥィドクゥィド・イド・エスト・ティメオー・ダナオース・エト・ドーナ・フェレンティース」と読みます。 quidquid は、不定関係代名詞 quisquis の中性・単数・主格です。関係代名詞と同じ変化をします。「・・・するところの人(物)は誰(何)でも...