Omnes artes, quae ad humanitatem pertinent, habent quoddam commune vinculum.

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「オムネース・アルテース・クゥァエ・アド・フーマーニターテム・ペルティネント・ハベント・クゥォッダム・コッムーネ・ウィンクルム」と読みます。
omnēs は「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnis,e の女性・複数・主格です。
artēs は「学問、技術」を意味する第3変化名詞 ars,artis f. の複数・主格で、この文の主語になっています。
quae は関係詞quī,quae,quodの女性・複数・主格で、先行詞は artēs です。
hūmānitātem は「人間性」を意味する第3変化名詞 hūmānitās,-ātis f. の単数・対格です。
pertinent は「関連する」という意味の第2変化動詞 pertineō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
habentは「持つ」を意味する第2変化動詞habeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
quoddam は、「何らかの」を意味する不定形容詞 quīdam,quaedam,quoddam の中性・単数・対格です。
commūne は、「共通の」という意味の第3変化形容詞 communis,-e の中性・単数・対格です。
vinculum は、「鎖、絆」を意味する第2変化中性名詞 vinculum,-ō n. の単数・対格です。
「人間性に関わるすべての学問は、ある共通の絆を持っている」と訳せます。
キケローの『アルキアース弁護』に見られる言葉です(Cic.Arch.2)。

<追記>
この表現には少し続きがあります。et quasi cognātiōne quādam inter sē continentur.(そして、いわばある種の血縁関係によって互いに結ばれている)。

Cicero Pro Archia

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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