Dabat omnia tellus.

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語彙と文法

「ダバト・オムニア・テッルース」と読みます。
dabatは「与える」を意味する不規則動詞dō,dare の直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
omnia は「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の中性・複数・対格です。この文では名詞として用いられ、dabatの目的語になります。「すべてのものを」。
tellūs は「大地」を意味する第3変化名詞tellūs,-ūris f.の単数・主格です。
「大地はすべてを与えていた」と訳せます。黄金時代の描写です。
オウィディウスの『変身物語』に見られる表現です(Ov.Met.1.102)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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