語彙と文法
「ダバト・オムニア・テッルース」と読みます。
dabatは「与える」を意味する不規則動詞dō,dare の直説法・能動態・未完了過去、3人称単数です。
omnia は「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の中性・複数・対格です。この文では名詞として用いられ、dabatの目的語になります。「すべてのものを」。
tellūs は「大地」を意味する第3変化名詞tellūs,-ūris f.の単数・主格です。
「大地はすべてを与えていた」と訳せます。黄金時代の描写です。
オウィディウスの『変身物語』に見られる表現です(Ov.Met.1.102)。