Hic Rhodus, hic salta. ここがロドスだ、ここで跳べ

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「ヒーク・ロドゥス・ヒーク・サルター」と読みます。
Hīcは「ここに」を意味する副詞です。
RhodusはRhodus,-ī f.(ロドス)の単数・主格です。動詞estが省かれています。
hīcは「ここに」です。
saltāはsaltō,-āre(跳ぶ)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
英語の直訳は、Here is Rhodus, jump here.となるでしょう。
ある男が、「昔ロドス島でものすごい大跳躍をして、みんなが驚いた」と 武勇伝を語って自慢します。
すると相手がタイトルの言葉を言います。

「じゃあ、ここがロドスだと思え。さあ、ここで跳べ。」

ここでのポイントは、「ロドスでの出来事」には証人も記録も今ここにはないので、いくらでも話を盛れる、ということです。言い訳の余地がある逃げ道を全部封じて、「同じことを今ここでやって見せろ」と迫る言葉が、表題の「ここがロドスだ、ここで跳べ」です。

意訳すると 「言い訳せず今ここでやれ」 になります。

口先だけの改革案・理想論に対して「では具体に、今ここで実行してみせよ」という批評にも転用されます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー『神々の本性について』(岩波書店)、ネポース『英雄伝』(講談社学術文庫)、プラウトゥス『カシナ』、テレンティウス『兄弟』、ルクレ―ティウス『事物の本性について』(いずれも京都大学学術出版会)。単著に『ローマ人の名言88』(牧野出版)、『しっかり学ぶ初級ラテン語』、『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』、『ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」』(いずれもベレ出版)、『お山の幼稚園で育つ』(世界思想社)。

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