Hic Rhodus, hic salta. ここがロドスだ、ここで跳べ

  • URLをコピーしました!

「ヒーク・ロドゥス・ヒーク・サルター」と読みます。
Hīcは「ここに」を意味する副詞です。
RhodusはRhodus,-ī f.(ロドス)の単数・主格です。動詞estが省かれています。
hīcは「ここに」です。
saltāはsaltō,-āre(跳ぶ)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
英語の直訳は、Here is Rhodus, jump here.となるでしょう。
ある男が、「昔ロドス島でものすごい大跳躍をして、みんなが驚いた」と 武勇伝を語って自慢します。
すると相手がタイトルの言葉を言います。

「じゃあ、ここがロドスだと思え。さあ、ここで跳べ。」

ここでのポイントは、「ロドスでの出来事」には証人も記録も今ここにはないので、いくらでも話を盛れる、ということです。言い訳の余地がある逃げ道を全部封じて、「同じことを今ここでやって見せろ」と迫る言葉が、表題の「ここがロドスだ、ここで跳べ」です。

意訳すると 「言い訳せず今ここでやれ」 になります。

口先だけの改革案・理想論に対して「では具体に、今ここで実行してみせよ」という批評にも転用されます。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

コメント

コメントする

目次