テレンティウス– tag –
-
訳と解説
テレンティウス『アンドロスの女』より
Sī mihi pergit quae vult dīcere, ea quae nōn vult audiet. ローマの喜劇作家テレンティウスの言葉です。 語彙と文法 Sī: もしもmihi: 1人称単数の人称代名詞、与格。pergit: pergō,-ere(<不定法>を続ける)の直説法・能動態・現在、3人称単数。主... -
ラテン語格言
Quot homines, tot sententiae.
「クゥォト・ホミネース・トト・センテンティアエ」と読みます。quot A tot B で「A の数だけ多くの、それだけ多くのB」という意味になります。quotは不変化関係詞で「~だけ多くの」を意味します。totは不変化形容詞で「それだけ多くの」を意味します。qu... -
ラテン語格言
Hinc illae lacrimae.
「ヒンク・イッラエ・ラクリマエ」と読みます。 hinc は「ここから」を意味する副詞です。 lacrimae は「涙」を意味する第1変化名詞 lacrima,-ae f. の複数・主格で、この文の主語です。 動詞は erant(不規則動詞sum,esse の直説法・未完了過去、3人称複... -
ラテン語格言
Alieno more vivendum est mihi.
「アリエーノー・モーレ・ウィーウェンドゥム・エスト・ミヒ」と読みます。 Aliēnōは第1・第2変化形容詞aliēnus,-a,-um(別の、他人の)の男性・単数・奪格。mōreにかかる。 mōreはmōs,mōris m.(方法、仕方)の単数・奪格(「手段の奪格」)。 vivendum ... -
ラテン語格言
Facile omnes, cum valemus, recta consilia aegrotis damus.
「ファキレ・オムネース・クム・ウァレームス・レクタ・コンシリア・アエグローターティース・ダムス」と読みます。 facile は「容易に」を意味する副詞です。 omnēsは「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnis,-eの男性・複数・主格です。これは、valēm... -
ラテン語格言
Amantium irae amoris integratio.
「アマンティウム・イーラエ・アモーリス・インテグラーティオー」と読みます。 amantium は「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の現在分詞、複数・属格です。現在分詞の名詞的用法で、「恋する者」を意味します。 īrae は「怒り、喧嘩」を意味する... -
ラテン語格言
Amantes amentes.
語彙と文法 「アマンテース・アーメンテース」と読みます。amantēsは「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の現在分詞・男性・複数・主格の名詞化したもの(=「愛する者は」)です。厳密にいえば amantēsは女性・複数・主格の可能性もありますが、「... -
ラテン語格言
Homo sum. 私は人間である:テレンティウス
テレンティウス Homo sum.(ホモー・スム)は人類愛を象徴するラテン語の名句として名高いです。この言葉の続きは、Humani nil a me alienum puto.(人間にかかわることで私に無縁なものは何もないと思う)と続きます。 「ホモー・スム」とだけ口にすれば... -
西洋古典
テレンティウス『兄弟』(解説)
主題と劇の展開 テレンティウスの『兄弟』は、父親のあるべき姿、教育の本質的問題を正面から取り扱った知的な喜劇とみなされる。若い息子の恋愛問題に対して父親は厳格な態度で処すべきか、それとも、子の自主性を重んじて寛大な態度で臨むのがよいのか。...
12