Vivere militare est.

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語彙と文法

「ウィーウェレ・ミーリターレ・エスト」と読みます。
vīvereは「生きる」を意味する第3変化動詞 vīvō,-ere の不定法・能動態・現在です。「生きること」と訳せます。文の主語です。
mīlitāreは「戦う」を意味する第1変化動詞 mīlitō,-āre の不定法・能動態・現在です。「戦うこと」と訳せます。文の補語です。
estは不規則動詞 sum,esse(~である)の直説法・現在、3人称単数です。ラテン語で不定法は中性の単数名詞として扱われます。
vīvereを主語、mīlitāreを補語ととると、「生きることは戦うことである」と訳せます。
文法的には主語と述語を逆にとらえることも可能ですが、意味が不鮮明になります。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Ep.96.5)。

セネカ哲学全集〈5〉倫理書簡集 I
兼利 琢也

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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