ASICSという社名の由来

  • URLをコピーしました!

(株)アシックスのHPの説明では、ユウェナーリスのMens sāna in corpore sānō.に由来するとのことです。

アシックスの社名の由来は古代ローマの風刺作家ユベナリスの「Anima Sana In Corpore Sano」(原典ではAnimaはMens)という言葉の頭文字から。意味は「(もし神に祈るならば)健全な身体に健全な精神があれかしと祈る(べきだ)」。この言葉自体が経営理念であり、「総合スポーツ用品メーカーとして世界のスポーツ文化に貢献する」には「スポーツを通じて世界の人々が健康で幸福な生活を送ってほしい。また、私たちはそのお手伝いをしたい」という強い願いが込められている。

もとのMensをAnimaに変えてもSānaのつづりを変える必要がないのは、どちらも女性名詞だからです。もしAnimus(精神)にしたらSānusにしなければいけません。

また、会社の説明文に、オリジナルの「もし神に祈るならば・・・祈るべきだ」の部分もきちんと紹介しているのは素晴らしいです。かりに、Anima(Mens) Sana In Corpore Sanoのラテン語だけの訳を紹介すると、「健全な身体に健全な精神が宿る」という誤ったメッセージを伝えることになりかねません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー『神々の本性について』(岩波書店)、ネポース『英雄伝』(講談社学術文庫)、プラウトゥス『カシナ』、テレンティウス『兄弟』、ルクレ―ティウス『事物の本性について』(いずれも京都大学学術出版会)。単著に『ローマ人の名言88』(牧野出版)、『しっかり学ぶ初級ラテン語』、『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』、『ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」』(いずれもベレ出版)、『お山の幼稚園で育つ』(世界思想社)。

目次