著作権とは?─マルティアーリス (2.20)
Carmina Paulus emit, recitat sua carmina Paulus.
nam quod emas possis iure vocare tuum. (2.20)
(パウルスは詩集を買う。パウルスはその詩を自分の詩と称して朗読する。
自分で買ったものは、自分のものと正当に称することができるから。)
<語彙と文法>
carmina: carmen,carminis n.(詩)の複数・対格。
Paulus: Paulus,-ī m.(パウルス)の単数・主格。
emit: emo,-ere(買う)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
recitat: recitō,-āre(朗読する)の直説法・能動態・現在、3人称単数。
sua: 3人称の所有形容詞suus,-a,-umの中性・複数・対格。carminaにかかる。
carmina: carmen,carminis n.(詩)の複数・対格。
Paulus: Paulus,-ī m.(パウルス)の単数・主格。
nam というのも
quod: 関係代名詞quī,quae,quodの中性・単数・対格。先行詞id(指示代名詞is,ea,idの中性・単数・対格)は省略。接続法の動詞(emās)を伴い、「傾向の関係文」を導く。
emās: emō,-ere(買う)の接続法・能動態・現在、2人称単数。
quod emās は「あなたの買う(emās)ような(quod)もの(<id>)」となる。
possis: 不規則動詞possum,posse(~できる)の接続法・能動態・現在、2人称単数。
iūrē=jūrē: 「正当に」。vocāreにかかる副詞。
vocāre: vocō,-āre(呼ぶ)の不定法・能動態・現在。
tuum: 2人称単数の所有形容詞 tuus,-a,-um の中性・単数・対格。
<逐語訳>
パウルスは(Paulus)詩を(carmina)買う(emit)。パウルスは(Paulus)それを(<ea>)自分の(sua)詩として(carmina)朗読する(recitat)。
というのも(nam)君が買う(emās)ような(quod)ものは(<id>)君のものと(tuum)正当に(iūrē)呼ぶことが(vocāre)できる(possis)から。