ウェルギリウス– tag –
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西洋古典
はかなきは人の世の営み
『ギリシア人・ローマ人のことば』(岩波ジュニア新書、中務哲郎・大西英文著)の中に、 「はかなきは人の世の営み、悲運は涙さそいて、胸をうつ」(『アエネーイス』)という言葉が紹介されています。 原文は、sunt lacrimae rerum et mentem mortalia ta... -
ラテン語格言
Solve metus.
「ソルウェ・メトゥース」と読みます。 solve は「解く、ゆるめる」を意味する第3変化動詞 solvō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。 metūs は「恐れ、不安」を意味する第4変化名詞metus,-ūs m. の複数・対格です。 「不安を解け」と訳せます。... -
ラテン語格言
O fortunati, quorum iam moenia surgunt!
「オー・フォルトゥーナーティー・クゥォールム・ヤム・モエニア・スルグント」と読みます。 Ōは「ああ、おお」を意味する間投詞です。 fortūnātī は「幸運な」を意味する第1・第2変化形容詞 fortūnātus,-a,-um の男性・複数・呼格です。名詞的に用いられ... -
ラテン語入門のエッセイ
できると思うからできる
できると思うからできる(Possunt quia posse videntur.) いろいろな場面で心の支えになりそうな言葉です。 元はウェルギリウスの叙事詩『アエネーイス』にみられる表現です。船による競技が最大の盛り上がりを見せる場面で、勝利を確信して全力を尽く... -
ラテン語格言
Troius Aeneas, pietate insignis et armis.
「トローイウス・アーエネアース・ピエターテ・インシグニス・エト・アルミース」と読みます。 続けると、「ト<ロー>イウ<サー>エネ<アー>ス・ピエ<ター>ティン<シグ>ニセ<タル>ミース」。<>は「長・短・短」の<長>に当たります。 Troius... -
ラテン語入門のエッセイ
一を聞いて十を知る
Ab uno disce omnes. アブ・ウーノー・ディスケ・オムネース 一から十を学べ ローマの詩人ウェルギリウスの言葉(aen.2.65-66)。表題の直訳は「一からすべてを学べ」となりますが、「一」とは何か?「すべて」とは何か?ちょっと気になるところです。叙... -
ラテン語格言
Omnis feret omnia tellus.
語彙と文法 「オムニス・フェレト・オムニア・テッルース」と読みます。omnis は第3変化形容詞omnis,-e(すべての)の女性・単数・主格で tellūs にかかります。feret は「生む、運ぶ」を意味する不規則動詞 ferō,ferre の直説法・能動態・未来、3人称単数... -
ラテン語格言
Ne cede malis, sed contra audentior ito.
「ネー・ケーデ・マリース・セド・コントラー・アウデンティオル・イートー」と読みます。 ne + 命令法で「・・・するな」という否定の命令になります。 cede は「退く、屈する」を意味する第3変化動詞cedo,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。 ... -
ラテン語格言
Non ignara mali, miseris succurrere disco.
「ノーン・イグナーラ・マリー・ミセリース・スックッレレ・ディスコー」と読みます。 ignāra は「<属格を>知らない」という意味の第1・第2変化形容詞 ignārus,-a,-um の女性・単数・主格です。 この文の話者はディードーというカルターゴーの女王。それ...