ラテン語メーリングリストのご案内

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ラテン語メーリングリスト

ラテン語に関心をもっている方、もう一度勉強してみたい方、ラテンな雰囲気(笑)に浸りたい方のための敷居の低いMLを目指しています。1999/6/21 にスタート。発言数約 42,000、会員数約 650名。参加費無料(2020/4/18現在)。私は『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』を使った勉強会を担当しています(参加者随時募集)。

登録の方法

フォームメールによる方法

フォームメールにお名前(ハンドル名も可)と登録したいメールアドレス、ならびに「ML入会希望」と明記し、メッセージを送信して下さい。メッセージに入会の動機をお書き添えいただくとうれしいです。こちらで登録手続きを行います。手続きが完了したらメールでお知らせいたします。

退会の方法

フォームメールで「ML退会希望」と明記してメッセージを送信して下さい。こちらで退会手続きを行います。手続きが完了したらメールでお知らせいたします。

メーリングリストとは?

MLの仕組みは、ある特定のアドレス(latin@kitashirakawa.jp)に投稿したメールが、参加者全員に配信されるというものです。

すでにいくつかの読書会が進行中です。Aさんというリーダーが、B,C,Dの参加者向けに添削指導をされています。

そのやりとりをじっくり読んでもいいし、読まずに放置しておいてもかまいません。

自分で参加したくなれば、Aさんに「参加します」と言えば自分向けの課題を割り振ってもらえます。

私のラテン語勉強会も同じで、現在『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』を使った勉強会を開催中です。

ラテン語メーリングリストに寄せる思い

ラテン語メーリングリスト5周年に寄せて

スタートはちょうど5年前になる。最初は洒落で始めたと言っても過言ではない。研究室に自前のサーバーを入れたので、何か面白いことは出来ないかと、設置してくれた Shimomura 君と話したのがきっかけであった。「じゃあメーリングリストをしましょう。何のメーリングリストにします?」とレストランでメニューを選ぶようなノリで「とりあえずラテン語」(笑)と答えたのだった。

こうして、1と月ぐらい、2,3人の仲間内でテストメールを交わしていると、あれよあれよとメンバーが増えていったのでびっくりした。しかも、モーティべーションの高いメンバーばかりが。最初は、辞書のことや教科書のことでどんどん話が盛り上がっていった。1日に20前後もトラフィックはあったと記憶する(多いときには30?)。

そのうち、メンバーの一人Hosaka さんが「ガリア戦記」を読みましょう、という提案をされた。私は初心者向けの勉強会を担当していたので(=言い訳^^;; )、Ishigaki さんがコメンテーター役を買って出てくれた。ほんとうに頭が下がる。

この読書会は、本当にすごいことになっている。まだ続いているのだ(笑)。読書会のコーディネーターとコメンテーター、自分のパートを期日までにこなしてアップする各参加者の投稿のバランスが見事に調和し、はるかかなたに見えたゴールに向かって着実に進んできたのである。そして、マラソンではないが、もうそのゴールテープが視界に入ってきている。

じつは、さらにすごいことは、このメーリングリストには、「ガリア戦記」だけでなく他にもいくつも読書会が同時進行している点である。そして、それぞれにコメンテーターとコーディネーター役を買って出て下さるメンバーが多数おられること、そして何より、リストに参加したメンバーが積極的に自分の興味にあわせて読書会を選択し、活発に答案をアップしておられることも特筆しなければならない。

カエサルやキケローも生きていたらさぞ、びっくりするだろう。キケローといえば、岩波書店でキケロー選集訳を担当された Kanetoshi さんの存在を抜きには語れない。いつも、本当に懇切丁寧にキケローの読書会を指導して下さっている。Kanetoshi さんには何回頭を下げても足りないくらいだ。

さらに。複数の読書会に参加され、自らオウィディウスの『変身物語』の読書会を切り盛りして下さっている Benzaiten さんはどうだ。大リーグのイチローのように、走攻守そろったプレイヤーのように、あるときは温厚なコーディネート役として、またあるときは親切なコメンテーター役として、そしていつも熱心なステューデント(学徒)として、メーリングリストをもり立ててくださっている。

こうやって書き出せば、きりがなくなる。アエネアスではないが、Ab uno disce omnes. と叫びたいところだ。

先ほど、現在のメンバー数を確認したら434人だった。発言総数は2万近くになった。節目なので、忘れぬうちに今までの感謝を込めて思い出話を書いた。もちろん、ホームページをお持ちのメンバーも、そうでない大半のメンバーも、私はどの人にも等しく感謝の気持ちを持っている。

どの社会もそうであるが、一人では何もできないのである。One for all, all for one の精神がこれほど見事に調和したメーリングリストはそうざらにあるまい。5年たった今、こんなことを言っても多少は許されるかと思う。(2004.8)

20年を超えて

今日は2020年4月1日である。すでに20年以上続いている。案ずるなかれ、ラテン語メーリングリストは今も健在である。この四半世紀のインターネットの歴史をふりかえると、1995年から2005年までの10年はもっぱら「ホームページ」が中心であったが、2005年以降「ブログ」が台頭し、2010年以降はSNSがこれに加わり、大きな影響力をもって今に至る。

私はこの間教科書(「しっかり学ぶ初級ラテン語」)を世に出し、それを使った勉強会をメーリングリストで繰り返し行っている。メンバーは練習問題のラテン語の分析と日本語訳を投稿し、私がそれを添削している。メールは地味だが手堅いコミュニケーションの手段であり、メーリングリストによる学びの場はこれからも存続し続けるだろう。教える者、学ぶ者の熱意が赤々と輝き続ける限り。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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