農耕詩– tag –
-
ラテン語格言
Amor omnibus idem.
語彙と文法 「アモル・オムニブス・イーデム」と発音します。amorは第3変化名詞amor,-ōris m.の単数・主格です。omnibus は「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の中性・複数・与格です。この文の場合「すべての(生物)にとって」と解釈できます... -
西洋古典
『農耕詩』のスプラギス(4.559-566)
ウェルギリウスの『農耕詩』は次の8行で締めくくられています。一般にスプラギス(印章、自分が作者だと知らせるサインのようなもの)と呼ばれる箇所です。 Haec super arvorum cultu pecorumque canebam et super arboribus, Caesar dum magnus ad altum ... -
ラテン語格言
Felix qui potuit rerum cognoscere causas.
語彙と文法 「フェーリクス・クゥィー・ポトゥイット・レールム・コグノスケレ・カウサース」と読みます。Fēlixは第3変化形容詞fēlix,-īcis(幸福な)の男性・単数・主格です。文の補語です。動詞est(sumの直説法・現在、3人称単数)が省略されています。... -
ラテン語格言
Nec mora, nec requies.
語彙と文法 「ネク・モラ・ネク・レクィエース」と読みます。necは「そして~でない」を意味します。nec A nec B で、A,Bともに否定します。mora は「遅延、休止」を意味する第1変化名詞mora,-ae f.の単数・主格です。requiēs は「休息」を意味する第3変化... -
ラテン語格言
Rumpe moras.
「ルンペ・モラース」と読みます。 rumpeは「打ち破る」を意味する第3変化動詞 rumpo,-ereの命令法・能動態・現在、2人称単数です。 morāsは「遅れ、遅延」を意味する第1変化名詞 mora,-ae f.の複数・対格です。 「遅延を打ち破れ」と訳せます。 「ぐずぐ... -
西洋古典
ウェルギリウスの『農耕詩』(まとめ)
※以下、メモ書きです。 時代背景 前70(10月15日)-前19(9月21日)。プーブリウス・ウェルギリウス・マローは、マントウァ(現マントヴァ)近くの村にて生を受ける。(ドナートゥス『伝記』二節、他) 内乱と政争に明け暮れる祖国。 カティリーナの反乱... -
西洋古典
タレントゥムの老人
ウェルギリウスの『農耕詩』第4巻の初めには、自然と共生する老人の姿が描かれています(詩人の思い出という形をとっています)。蜜蜂の生態を語る箇所ですので、文学の技法上「脱線話」(digression)の一つとみなされます。 125 なぜなら私は思い出す。... -
西洋古典
愛は遠ざけるべし
ヘーローとレアンドロスの悲劇について、ウェルギリウスは『農耕詩』第3巻258-263で次のように言及しています。 「恐ろしい愛に身を焦がす、かの若者を想え。彼は真暗な夜更けに、嵐が吹き荒れ波立ち騒ぐ海峡を泳ぎ渡る。彼の頭上には天の巨大な門が雷鳴を... -
西洋古典
『農耕詩』第3巻序歌(訳)
『農耕詩』第3巻序歌の訳を紹介します。 3.1-2 Te quoque, magna Pales, et te memorande canemus pastor ab Amphryso, uos, siluae amnesque Lycaei. 偉大なるパレース*よ、あなたのことも歌おう。またあなたのことも、アムプリュスス川のそばで名を馳せ...
12