プロフィール

山下太郎 @taroyam

現代の仕事など

現在の肩書きは、北白川幼稚園園長です(「園長日記」)。

また、幼稚園の放課後を利用した学びの場、「山の学校」の代表も務めています。今の仕事につく前は大学で西洋古典文学の研究をしていました。

ラテン語を愛する人たちの勉強と交流の場、ラテン語MLを主催しています。(1999年6月より)。ラテン語学習の普及のため、名言集、教科書、問題集を書きました。

Zoomを使って週末にラテン語を学ぶ講習会を開いています。

通った学校

  • 北白川幼稚園(「おやまの幼稚園」)
    海抜100メートルの山の上にあります。大文字山がすぐ近くに見えます。創立は昭和25年です。
  • 京都市立北白川小学校
    これまた大文字山が真正面に見える小学校です。私は忘れ物の天才で、ランドセルを学校に忘れたこともありました(笑)。
  • 京都市立近衛中学校
    京大吉田寮のすぐ南にあり、自由服の公立中学でした。土日は四宮にあるテニスクラブで練習していました。
  • 京都府立鴨沂(おうき)高等学校
    卒業生には芸能人(山本富士子、田宮二郎、加藤登紀子、沢田研二、etc)が多い(笑)。御所の横にあるお寺のような建物の高校です。授業が休講だとよく御所で遊びました。自由服の公立高校で、テニス部に所属していました。
  • 京都大学文学部
    西洋古典文学専攻です。1・2回生の頃は国文科か仏文科にいこうかと迷っていました。結局英文科に入りましたが、途中で専攻を変えました。体育会でテニスばかりしていました。
  • 京都大学大学院
    大学院でウェルギリウスの作品に出会い、一生かけて研究しようと思いました。よき師、よき先輩、よき友にめぐまれ今日に至っています。

職歴

平成元年4月 県立奈良病院附属看護学校非常勤講師 (英語)(平成3年3月まで)
平成元年4月 梅花女子大学非常勤講師(ラテン語)(平成3年3月まで)
平成3年4月 大阪産業大学非常勤講師(英語)(平成6年3月まで)
平成3年4月 京都大学文学部助手(西洋古典研究室)(平成7年3月まで)
平成6年4月 同志社大学文学部非常勤講師(ラテン語・ギリシア語)(平成16年3月まで)
平成7年4月 京都大学文学部非常勤講師(ラテン語)(平成16年3月まで)
平成7年4月 京都工芸繊維大学工芸学部講師(一般教育等・英語)
平成8年10月 京都工芸繊維大学工芸学部助教授(同上)(平成10年3月まで)
平成10年4月 京都工芸繊維大学工芸学部助教授(造形工学科)(平成15年3月まで)
平成15年4月 学校法人北白川学園北白川幼稚園園長(現在に至る)
平成16年6月 学校法人北白川学園理事長(現在に至る)
平成26年9月 京都三大学教養教育共同化科目非常勤担当(現在に至る)

論文

  1. ウェルギリウス『ゲオルギカ』–文明国家ローマに生きる人間の課題–/1988.11,「西洋古典論集」5, pp37-58
  2. Georgicaの独創性–「農耕賛歌」の解釈をめぐって–/1989.9,「西洋古典論集」6, pp.29-51
  3. 『農耕詩』の独創性–「アリスタエウス物語」の解釈をめぐって–/1991.3,「西洋古典学研究」39、pp.82-91
  4. The Theme of Variety in the Georgics/1991.12,「西洋古典論集」9, pp.51-69
  5. ウェルギリウスの歴史叙述–『アエネイス』第6巻の解釈をめぐって–/1994.3,「西洋古典論集」11, pp.118-135
  6. The Image of Gold in Classical Antiquity:The Theme of Golden Age in Lucretius and Virgil/1994,「第2回京都シエナシンポジウム記念論集」, pp.136-144
  7. 『農耕詩』における独創性の問題/1996.3, 京都工芸繊維大学工芸学部研究報告「人文」44, pp.57-78
  8. 『アエネイス』第8巻「ヘルクレス・カクスエピソード」に関する一考察/1996.9,「西洋古典論集」14, pp.65-91
  9. The Unity of Terence’s Adelphoe/1996.12,「第3回京都シエナシンポジウム記念論集」, pp.209-218
  10. 『農耕詩』第三巻エピローグに見られる疫病の記述について/1997.3, 京都工芸繊維大学工芸学部研究報告「人文」45, pp.63-81
  11. 『アエネイス』における絵画的表現–第一巻四二六行の解釈をめぐって–/1999.3, 京都工芸繊維大学工芸学部研究報告「人文」47, pp.163-181
  12. 『アエネイス』第五巻「アンキセスの追悼競技祭」の意義について――詩人の作品構想との関連において―― /2003.3. 京都工芸繊維大学工芸学部研究報告「人文」51,pp217-226
  13. 『アエネイス』第五巻の「トロイア競技祭」の意義について / 2004.7, 「西洋古典論集」20, pp55-64

口頭発表

  1. 『農耕詩』の独創性-「アリスタエウス物語」の解釈をめぐって-、1990年、日本西洋古典学会第41回大会、同志社大学
  2. The Image of Gold in Classical Antiquity: The Theme of Golden Age in Lucretius and Virgil、1993年、第2回京都シエナシンポジウム、京都大学
  3. The Unity of Terence’s Adelphoe、1995年、第3回京都シエナシンポジウム、シエナ大学
  4. 『アエネイス』における絵画的表現—第一巻四二六行の解釈をめぐって—、1999年4月17日、京都大学楽友会館
  5. 「西洋古典におけるコンピュータの活用法」--ホームページについて--、2001年9月29日、日本学術会議西洋古典学研究連絡委員会主催シンポジウム、東京大学(本郷)文学部1番大教室
  6. 『アエネイス』第五巻の「トロイア競技祭」の意義について、2003年6月, 日本西洋古典学会第54回大会、千葉大学

翻訳等

ネポス『英雄伝 (叢書アレクサンドリア図書館)』(上村健二氏と共訳)(1995年, 国文社)
LLoyd-Jones, Classical Survivals: The Classics in the Modern World, Duckworth (1982)の翻訳(1997年、1998年、1999年、京都大学学術出版会月報に掲載分)
キケロー選集〈11〉哲学IV―神々の本性について 運命について(2000年12月、岩波書店)
プラウトゥス、『カシナ』(2001年3月、京都大学学術出版会、ローマ喜劇集 (2) (西洋古典叢書)
テレンティウス、『兄弟』(2002年8月、京都大学学術出版会、ローマ喜劇集〈5〉 (西洋古典叢書)
はじめて学ぶラテン文学史 (シリーズ・はじめて学ぶ文学史、2009年、教訓詩の一部を執筆)

書評

  1. FEENEY,D.C.: The Gods in Epic. Poets and Critics of the Classical Tradition. pp.449, Clarendon Press, Oxford, 1991.(『西洋古典学研究』41(1993) pp.110-113)
  2. SANDER M. GOLDBERG: Epic in Republican Rome, Oxford, 1995.(『西洋古典学研究』45(1997)pp.115-118)

エッセイ他

京都大学文学部100周年記念誌所収:文学部で学んだこと――100年先の世界のために
京都大学広報誌 「寸言」(2007.3)所収:学びの山道を照らすもの――自由人の教育を求めて
「岡道男先生追悼文集」(京都大学西洋古典研究会、2001年1月)所収:岡先生の残された言葉

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