Consuetudo concinnat amorem. 習慣は愛をもたらす

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「コンスウェートゥードー・コンキンナト・アモーレム」と読みます。
consuētūdōはconsuētūdō,-dinis f.(習慣)の単数・主格で、文の主語です。
concinnatはconcinnō,-āre(引き起こす、生む、もたらす)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
amōremはamor,-ōris m.(愛)の単数・対格です。
「習慣は愛をもたらす」と訳せます。
ルクレティウスの『事物の本性について』に見られる表現です(4.1283)。

前後の文脈は次の通りです。

時として、容姿の劣る女が愛されるのは、
神々の意志によるものでも、ウェヌスの矢によるものでもない。
その女が折にふれ、自らのふるまいや 一二八〇
従順な態度、きちんとした身だしなみによって、
男を自然に自分との暮らしに慣れさせるからである。
さらに言えば、習慣が愛を育むのである。
実際、どんなに軽い打撃でも、繰り返し
加えられれば、長い歳月のうちに屈し、ついには崩れる。                                    一二八五
岩に落ちる水滴ですら、長い時間をかければ、
その岩を穿つのを、われわれは目にするではないか。

最後の二行は次のラテン語の訳です。

nonne vides etiam guttas in saxa cadentis
umoris longo in spatio pertundere saxa?

直訳はこうです。

あなたは見る(vidēs)、岩(saxa)に(in)落ちる(cadentis)雨の(umoris)しずく(guttas)さえ(etiam)、長い(longo)期間(spatio)の中で(in)岩に(saxa)穴をあけるのを(pertundere)。

水滴石穿(すいてきせきせん)」という言葉を思い出します。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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