授業メモ

2017年度(後期)試験を終えて

2018年2月21日

平成29年度「西洋文化論」受験生各位

総評

同じ問題は今後いっさい出さないので、ここに今年の試験問題を再掲する。

設問1 「和魂洋才」という言葉について、授業で論じた内容をまとめなさい。
設問2 授業内容をふまえつつ、キケローの現代社会に与えた影響について、自分の理解した内容を述べなさい。
設問3 授業で紹介した表現、格言を取り上げ、授業の解説をふまえつつ、独自の解釈を述べなさい。
設問4 授業内容に関する「質問」を一つ述べなさい(なぜそのことを尋ねるかの理由づけも含めて評価する)。

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設問1、2は正解率が極めて低かった。なぜ正解に至らないか。設問をよく読んでいないためである。たとえば設問1は「授業で論じた内容」とあるが、ほとんどの受験生が「和魂洋才」とは何かを熱心に記述している。なかには私の知らない内容にも説き及んでいる。つまり、授業で論じていないことを一生懸命書いている。とうぜん得点には結びつかない。授業で何を私が語ったか。それをまとめよ、と言っている。私の語った内容は世間一般の言わない内容を含んでいたはずだ。つまり、私が語った内容のオリジナリティはどこにあるかをまとめていれば正解となる。

設問2も同様で、「授業内容をふまえつつ」というフレーズを無視した答案が相次いだ。「調べてよい」という条件は、「調べたことを書きなさい」ではない。したがって、授業に出ていないと解答できないわけだが、日頃の出席状況から考えて、これだけ授業内容をなおざりにした答案が大半を占めると、果たして授業中にきちんと話を聞けていたのか、疑問に思わざるを得ない。

設問3と4は基本的に正解はない。常識的に起承転結をつけて書かれていれば半分以上の得点はあるが、授業で扱っていない表現、格言のみ書いた答案は不可。誤字脱字も減点。しかし、上で述べたとおり、1と2で壊滅的な答案しか書けなかった場合、合格点には及ばない。

逆に言えば、1)授業で「重要」な点が何かを問いながら聞くこと、2)設問をよく読むこと、この二点を守った答案は合格ラインを悠々と超えていたので(少数派であるが)、私の講義にかかわらず、今後試験に臨む際には、1)と2)を重視し、捲土重来を期してほしい。

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