2016-01-17 授業メモ

  • URLをコピーしました!

復習:
「アリスタエウス物語」で重要なモチーフは愛であり過ちである。ルクレーティウスならなんと愚かな物語と侮蔑するであろう(>>「愛を遠ざける話」)。詩人はあえてそれを描いた。これぞ人間の物語と言えないだろうかと。蜜蜂社会は完全に営まれているが「愛」はない。つまり破綻もないが、それは人間の社会ではない。
>>「アリスタエウス物語」の訳

ウェルギリウスは、従来の「黄金時代>鉄の時代」のテーマに対して、「今は多様性の時代である。そして人間の時代である」という解釈を示した。

人間を育てる教育
>>「Homo sum. 私は人間である」(関連エッセイ)
>>Homo sum. (ラテン語の解説)
>>テレンティウス作『兄弟』(解説)2200年前の教育論。

※重要なのは愛情でありまごころ。メソッドが人を導き育てるのではない。(というのが私の解釈)。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

目次