これまでのふりかえり
言葉の再定義
和製漢語のルーツを探る。
勉強とは何か、学校とは何か、哲学とは何か。
「表現とは何か」。
ヘレンケラーとともに生きる意味を問う(ヘレンケラーのデカルト解釈)。
人間にとって大切な学びとは何か
学びの二つの形。子曰、学而不思則罔、思而不学則殆。知識と解釈と。
Ipse dixit.(子曰く)をめぐって。
「生きるとは考えること」(キケロー)。
西洋古典の言葉
「子曰く」で終わるなかれ(キケローの批判精神)。
「技術は長く、人生は短い」か?(セネカの哲学的問い)。
「健全な精神が健全な肉体に宿るように祈るべき」(ユウェナーリスの風刺)。
人間とは何か
「私は人間である」(テレンティウス)
「死すべき人間」と「不死なる神々」の対比(ギリシア・ローマ)。
知ることの意味
「知は力なり」(フランシス・ベーコン)
キケローの懐疑論。
エピクーロス哲学の知(原子論)とアタラクシア(心の平静)。
孔子の答え。「子曰、由、誨 女知之乎。知之為知之、不知為不知。是知也。」
ソークラテースの「無知の知」。
大学の「知」。Ph.D.の意味するもの。
人はなぜ働くのか
ヘーシオドスの労働観(『仕事と日』)。
ウェルギリウスの労働観(『農耕詩』)。
黄金時代のテーマをめぐるウェルギリウスの改変。罰としての労働から試練としての労働、人間の喜びとしての労働へ。
「すべてがすべてを生むのではない」。
多様性の時代の到来(一つの解釈)。
※今の時代は何時代だとあなたは考えるか。
>>「学生の答案」
自分とは何か
ウェルギリウスの『農耕詩』における多様性のテーマ。
ウェルギリウスによる「汝自らを知れ」のテーマ。「スプラギス」(印章)は一つのexemplum(範例)。
過去(『牧歌』)、現在(『農耕詩』)、未来(叙事詩=『アエネーイス』)。ルクレーティウスの受容と超克。「アリスタエウス物語」における成功(アリスタエウスによる技術の発見)と失敗(オルペウスとエウリュディケ―)。スプラギス的要素について。
運命とは何か
『アエネーイス』を読む。
『アエネーイス』 岡 道男・高橋 宏幸(訳)、京都大学学術出版会、2001年。
運命を表す二つの言葉。
ホメーロスの『イリアス』と『オデュッセイア』。
なぜアウグストゥスを主人公とした叙事詩にしなかったのか。
「第1巻から4巻までの流れ」。