授業メモ– category –
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2015-12-21 授業メモ
前回までの復習 labor omnia vicit improbus.の2つの訳。 1)不屈の労働がすべてを克服した。2)邪な苦しみが全世界に蔓延した。1)→努力すれば困難は克服できる。2)→苦しみ、苦悩は分け隔てなくすべての人間に訪れる。 Nec vero terrae ferre omnes... -
2015-12-14 授業メモ
授業終了後の質問:「ウェルギリウスの『牧歌』における黄金時代再来のモチーフは、楽観的な世界観を示すものというより世界の終わりを暗示するような不気味な印象を与える」。 >>ウェルギリウス、『牧歌』第4歌の試訳。 個の問題 ウェルギリウスの『農耕... -
2015-12-07 授業メモ
ウェルギリウスの『農耕詩』 >>『農耕詩』における独創性の問題 序章 第一章 農耕詩における多様性のテーマ 一 ヘシオドスの語る五時代説話とルクレティウスによる改変 二 ウェルギリウスによる黄金時代のテーマの受容 三 『農耕詩』における多様性の... -
2015-11-30 授業メモ
ギリシャ‥ローマにおける「労働」の意味 ギリシャ語のポノス(労働)は苦悩を意味する。ラテン語のラボル(labor)もしかり。 人間にとって労働は罰であるか。ヘーシオドス以来の伝統では労働を最高神ゼウスの与えた罰ととらえる。パンドラのエピソード、... -
2015-11-16 授業メモ
才能について(再) 「才能は天の与えた使命だ。」(エマソン) 才能を社会にどう活かせばよいか。生きる意味を考える。 労働laborについて laborは「労働」とともに「苦悩」を意味する。 Labor Omnia vicit improbus. (ウェルギリウス)の解釈。人間にと... -
2015-11-02 授業メモ
前回受けた質問より。キケローのipse dixit. について。自分の意見を変えることは不定見でないだろうか。 >>Ipse dixit.子曰わく 議論を通じて変わり得ることに意味がある(キケロー)。(以下私の感想ですが)それは人として「善く生きる」道を変えること... -
2015-10-26 授業メモ
前回受けた質問より。セネカの著作について。 生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)2010/3/17、セネカ、 大西 英文(訳) ローマの哲人 セネカの言葉(岩波書店)2003/9/27、中野 孝次(著) デカルトの方法的懐疑について デカルトのI think therefore I am... -
2015-10-15 授業メモ
勉強の反意語は遊びでよいか。 英語の語源をたどるとき、勉強も遊びも能動的。両者の反意語はapathy(パトス=情熱、がない、無気力)。古典ギリシャ語のaが打消しの意味を表すことについて、「アトピーの語源」Amazon、他。 >>「博士と生徒」 学校とは何... -
2015-10-05 授業メモ
大学のモットーにveritas(真理)は多用。Veritas(ハーバード大学)、Veritas et lux(真理と光、エール大学)、Mens et manus(心と手、MIT)。 >>「ラテン語で人気のある校訓とは?」 philosophiaの語源再び。 sophia -ae, f [Gk] 知恵, 分別 (= ... -
2015-09-26 授業メモ
和魂洋才の意味。今洋魂を問う意味。和製漢語の語源を問うことで見えるもの。 司馬遼太郎の問い。「ニューヨークはどういう意味か?」をめぐって。>>「ニューヨークってどういう意味?」 カラオケをkaraorcheでなくkaraokと表記して見えなくなるもの。 phi...