Spem metus sequitur.

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「スペム・メトゥス・セクゥィトゥル」と読みます。
spem は「希望」を意味する第5変化名詞 spēs,-eī f. の単数・対格です。
metus は「恐れ」を意味する第4変化名詞 metus,-ūs m. の単数・主格です。
sequitur は「後ろからついてくる、従う」を意味する第3変化の形式受動態動詞 sequor,-quī の直説法・現在、3人称単数です。
「恐れは望みの後ろからついてくる」という意味になります。
希望と恐れは表裏一体という意味が含まれているのでしょう。「こうなればいいな」という希望が大きくつのるほど、一方で恐れの気持ちも増幅していきます。
セネカの『倫理書簡集』(5.7)に見られる言葉です。

セネカ哲学全集〈5〉倫理書簡集 I
兼利 琢也

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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