Hinc lucem et pocula sacra.

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語彙と文法

「ヒンク・ルーケム・エト・ポークラ・サクラ」と読みます。
hincは「ここから」を意味する副詞です。
lūcemは「光」を意味する第3変化名詞 lux,lūcis f.(m.)の単数・対格です。f.(m.)は基本的に女性名詞として使われ、ときに男性名詞として使われることもあるという意味です。
etは「そして」。2つの名詞 lūcemとpōculaをつなぎます。
pōculaは「杯」を意味する第2変化名詞 pōculum,-i n.の複数・対格です。
sacraは「神聖な」を意味する第1・第2変化形容詞 sacer,-cra,-crumの中性・複数・対格です。pōculaにかかります。
「ここから光と神聖な杯を」と訳せます。動詞が省略されています。かりに「汝らは手にするであろう」という意味を補うなら、accipiētisです(accipiōの直説法・能動態・未来、2人称複数)。
ケンブリッジ大学の校訓です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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