Fiat lux.

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Fiat Lux

語彙と文法

「フィーアト・ルクス」と読みます。
fīat は「なる、生まれる」を意味する不規則動詞 fīō,fierī の接続法・能動態・現在、3人称単数です。
「願望」を表す接続法で、主語にあたるものが「生まれますように」という意味になります。または3人称への「命令」の意味をこめた表現ともみなせます(「生まれよ」)。
luxは「光」を意味する第3変化名詞 lux,lūcis m.の単数・主格です。
「光が生まれますように」、または「光あれ」と訳せます。
英語の訳は Let there be light.になります。

余談:フィアットの社名

イタリアの自動車メーカーにフィアットという会社があります。「社名のFIATとはFabbrica Italiana Automobili Torinoの頭文字を取ったものである」とのことですが、他方で、上で紹介したラテン語を念頭に置いていることも確かなことでしょう。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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