Otium sine litteris mors est.

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「オーティウム・シネ・リッテリース・モルス・エスト」と読みます。
otium は「暇」を意味する第二変化名詞、単数主格です。
sine は「・・・なしに」(英語の without)を意味する前置詞です。奪格をとります。
litteris は「文字」を意味する第一変化名詞 littera の複数奪格です。複数形で「学問、教養」を意味します。
mors は「死」を意味する第三変化名詞、単数主格です。
「学問なき閑暇は死である」と訳せます。
セネカ、『倫理書簡集』に見られる表現です(10.82.3)。

P.S.
表題の言葉には続きがあります。
et hominis vivi sepultura.(エト・ホミニス・ウィーウィー・セプルトゥーラ)
「そして生きた人間の墓場」。

表題の言葉の主語を vita(人生)に変えると、Vita sine litteris mors est.(学問なき人生は死である)となり、大学の校訓に用いられることがあります。

そのバリエーションとして、Mors sine musis vita.または語順を変えた Vita sine musis mors.(音楽なき人生は死)という表現もあります。

セネカ哲学全集〈6〉倫理書簡集II
セネカ Seneca
4000926365

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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